葬儀における夏の服装について

2020年05月14日
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前回は葬儀における服装「喪服」について書かせていただききましたが、今回はこれからの季節、夏における葬儀の服装について書こうと思います。

年々暑さを増す日本の夏、クールビズが定着しつつあります。しかし、葬儀という正式な儀式の場では軽装での参加はNGです。

そこで・・・

夏の時期に参列する際の一般的な服装は、どういったものが良いのでしょうか？

男性の場合

一般的な喪服は、春先と秋から冬にかけてのスリーシーズン用と言われています。ですので、これを夏に着るとかなり暑く感じますよね。夏には夏用の喪服を用意することをお勧めします。
夏用のものはジャケットの裏地が短めに仕立てられており、生地も通気性のよい薄くて軽いものを使用しているためスリーシーズン用とは体感温度が違います。
男性の場合、ワイシャツについて半袖で良いのか？と迷われる方も多いと思いますが、お式の最中にジャケットを脱ぐこともないため、最近は半袖でも良いとされています。また、下着に冷感素材のものを選ぶなどしても、暑さ対策になるでしょう。ネクタイについては、クールビズが浸透している近年でも正式な場である葬儀においては必ず着用しましょう。

女性の場合

女性の場合、夏の喪服での注意点は肌の露出です。スカートの丈や襟元、袖の長さに注意しましょう。スカート丈は座った時に膝が隠れるぐらい。袖丈は肘が隠れる七分袖ぐらいが良いでしょう。
女性用の喪服はワンピースとジャケット（ボレロ）というようなアンサンブルのものが多いですね。こうなると、夏の葬儀ではワンピースで参列しても良いのでは？と思う方もいらっしゃると思います。しかしこれは控えた方が良いでしょう。男性のジャケット同様、女性も葬儀という場においてはきちんとした正装で参加しましょう。女性の場合も、涼しい素材の夏用の喪服があると良いですね。
これから用意をする方であれば、ワンサイズ大きめのものを選ぶと汗がこもらず良さそうです。また、ご自宅でお洗濯可能な素材のものもお勧めです。
女性の場合、ストッキングの着用も悩まれるところですが、葬儀の際は通年黒のストッキングを着用することがマナーです。最近では、冷感タイプのものもありますので活用してみてはいかがでしょうか。

子供の場合

お子さんが参列する場合は、基本的には幼稚園～高校生なら学校の制服が正装とされています。夏は制服の夏服を着用して問題ありません。制服のない場合は、黒や白を基調とした服。例えば、白いシャツに黒・グレーのズボンやスカートで良いでしょう。用意できるようであれば、お子さんにも式中はジャケットの着用が望ましいですが、お子さんの場合はあまり無理をしなくても大丈夫です。

夏の葬儀の持ち物

日中の葬儀では、炎天下で待機する場面もあるかもしれません。そんな時には、扇子や日傘があると役立ちます。ただし、色は黒系を選ぶことと式中の使用は避けてください。その他、酷暑となる日などは、保冷剤をハンカチで包んで持参すれば体を冷却するのに便利です。ハンカチは2枚用意しておくと、式中に使用するものと汗を拭いたりする暑さ対策用とで分けて使えるので良いでしょう。

まとめ

近年の日本の暑さを考えると、やはり夏用の喪服があると安心だと思います。
式中にきちんとジャケットを着用していれば、半袖のワイシャツやワンピースで良いということもわかりました。また、洋服の素材も軽く涼しいものが増え、下着やストッキングなども冷感素材のものを選ぶことで暑さ対策ができることもわかりました。夏の葬儀では、日傘や保冷剤などの活用も有効かと思われます。
葬儀場の中は寒いぐらいに冷えていて外はうだるような暑さであることもよくありますので、ご自身の体調管理もしっかりされた上で参列されることをお勧めします。