葬儀の花について～ユリ

2020年06月22日
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葬儀に使われる花の中から、今回は「ユリ（百合）」について調べました。

歴史的に見ても、ユリは栽培植物の中では最古の歴史を持つと言われ、ご先祖様を敬うのにふさわしい花とされています。

華やかで美しいユリ。名前の由来や、花言葉などご存知でしょうか？

ユリの強い香りなどについても、書いてみたいと思います。

ユリとはどんな花なのでしょう

ユリ（百合）は、日本や欧米、ヨーロッパで人気の植物で別名リリーと呼ばれています。
名前の由来は、細い茎に大きな花を咲かせるユリが風を受けて揺れる様子から「揺すり」となり、それが変化して「ユリ」となったという説があります。
ユリはユリ属に分類される多年草で、世界中に約100種類分布しています。開花期は5～8月ですが、今は品種改良や栽培方法の確立により通年見かけるようになりました。
葬儀でよく使われるカサブランカは、1970年代オランダで品種改良され生まれました。白ユリの中で、最も華やかでかつ気品のあるカサブランカの花言葉は「高貴」「威厳」「清浄」「無垢」「祝福」です。花言葉からも冠婚葬祭など様々なシーンで使われるのがわかりますね。

ユリが葬儀に使われる理由

花言葉にありました「威厳」のある「高貴」なユリは、喜びの場でも悲しみの場でも凛と咲き、見た人に深い印象を与えます。その場のイメージを崩すことなく、様々な場面で使われる花の代表と言えるでしょう。「歩く姿は百合の花」という美しい女性が凛々しく歩く姿を表す言葉がありますが、生前の故人の姿をユリの花と重ねて選ばれるご遺族もいらっしゃるようです。
また、故人の枕元に飾る花を「枕花」と言います。枕花に種類や色の決まりはありませんが、故人に寄り添うように枕元に飾るためトゲのある花や大きすぎる花は不向きなことから、ユリが多く使われます。

ユリの香りについて

ユリの個性でもある甘く強い香りは濃厚すぎることから、飲食をする場やお見舞いには不向きであると言われています。
しかし一方で、副交感神経に作用し新陳代謝を高めホルモンの分泌を促す効果があるとも言われ、安眠やリラックス効果もあるとされているので寝室に飾るのも良いとされています。
香りが強いとされるユリですが、スカシユリといわれる香りの少ないものから、カサブランカなどの香りが強いものまでありますので、用途に応じて選ばれることをお勧めします。

ユリをお供えする時の注意点

ユリの花粉は、一度服などに付いてしまうとなかなか取れません。
また、墓石に花粉が付くとシミになって取れなくなることもあります。
ユリの花をお供えする時は、きちんと花粉を取ってお供えすることが必要です。

まとめ

今回は、葬儀に使われる花の中でユリについて書いてみました。
ユリの上品で高貴なイメージから様々な場面で使われていること。喜びの場でも悲しみの場でも、ユリは威厳を持ち凛としてそこにあることで、見た人に深い印象を与えてくれます。
また、個性的な香りを持つことから敬遠されることもあるようですが、用途や種類を考えて選べば贈り物にも喜ばれそうですね。
弊社の女性スタッフも、凛とした立ち振る舞いで受付ができるよう心掛けています。葬儀の受付の際にぜひご利用ください。