一般葬とは、喪家・親族だけでなく故人様の友人・知人、職場関係者なども参列する従来的なお葬式のことを指します。社会的な人間関係を重視したい方や、付き合いが多い方などに向いていると言えるでしょう。
一般葬のメリットやデメリット、気を付ける点などを調べてみました。
葬儀が多様化している昨今、故人様やご遺族様のニーズに合ったご葬儀ができるよう少しでもお役に立てればと思います。
一般葬とは
「一般葬」とは、身内だけでなく故人と生前ご縁のあった会社関係の方やご近所の方、所属団体の方など様々な立場の方に幅広く訃報をお伝えし、参列していただく葬儀スタイルのことを言います。参列者の人数についても、100名を超えるような大規模な式になることがあるため、それに合った規模の会場を用意する必要があります。
小規模スタイルの葬儀が都市部を中心に広がってきていますが、一般葬はそれらの新しい葬儀とは違う、しきたりやおもてなしを重視する従来的な葬儀スタイルと言えるでしょう。
小規模スタイルの葬儀が都市部を中心に広がってきていますが、一般葬はそれらの新しい葬儀とは違う、しきたりやおもてなしを重視する従来的な葬儀スタイルと言えるでしょう。
一般葬のメリット
従来的な葬儀スタイルである一般葬には、様々なメリットがあります。
従来のしきたりや習慣を大切にできる
最近では、本来の儀式を一部省略したり、ほとんど省略するようなスタイルの葬儀も多く行われていますが、一般葬であれば、従来の伝統的なやり方に則った葬儀を行うことができます。特にご高齢の方は、安心して参列できるスタイルだと言えるでしょう。
葬儀後の弔問対応の負担を抑えることができる
一般葬は、身内だけでなく故人と生前ご縁のあった多くの方々とお別れすることができる葬儀です。家族葬のように参列できなかった方が、葬儀後ご遺族の自宅へ個別に弔問に訪れ、その都度対応するといった負担を抑えることができます。
多くの参列者から故人の思い出話を聞くことができる
故人とご縁があった多くの方が参列されるので、たくさんの思い出を伺いながら故人を偲ぶことができます。時にはご家族様も知らない、故人の思いがけない新たな一面を知ることもあるようです。
故人とご縁のあった方々の想いに応えることができる
生前お付き合いがあった多くの方々が、故人に向けて最期のお別れの言葉を掛けることができます。特にお世話になった方にとっては、お礼や感謝の気持ちを伝えることができる大切な場となるでしょう。
家族葬より費用負担を軽減できる
棺や祭壇といった葬儀そのものにかかる費用は、家族葬も一般葬もあまり変わりがありません。葬儀に参列いただいた方に対する御礼としての返礼品や料理等は、家族葬に比べ一般葬の方が参列者数が多い分増加してしまいますが、いただいた香典を葬儀費用に充てることができるため、ご遺族の費用負担を軽減することができます。
一般葬のデメリット
一般葬のデメリットとして、葬儀の費用がかさむ傾向がある点と、ご遺族が故人を偲ぶ時間をゆっくりとることができない点が挙げられています。
葬儀費用が膨らむ
参列者の人数が多いため、大きな会場を借りなければならないケースがあります。また、香典返しや会食に関する費用が増える分、全体的な葬儀費用がかさんでしまいます。
葬儀費用の総額が高くなり心配になるかもしれませんが、ご遺族の費用負担は軽減されるので、そのことを念頭に置き担当の葬儀社様と打ち合わせをされると良いでしょう。
事前に複数の葬儀会社から見積もりをとり、確認することをお勧めします。
葬儀費用の総額が高くなり心配になるかもしれませんが、ご遺族の費用負担は軽減されるので、そのことを念頭に置き担当の葬儀社様と打ち合わせをされると良いでしょう。
事前に複数の葬儀会社から見積もりをとり、確認することをお勧めします。
故人を偲ぶ時間をゆっくりとることができない
一般葬は身内以外の参列者がたくさん来るため、遺族は挨拶回りや葬儀の準備等で忙しくなります。
特に通夜は食事の用意など、参列者に対する気配りを要するので気付いたら通夜が終わっていたということにもなりかねません。
遺族で役割分担したり、葬儀社のスタッフの方にお手伝いを頼んだりと、できるだけ故人とゆっくりお別れの時間が取れるようにしましょう。
通夜が忙しくても告別式は比較的ゆっくりできる可能性があるので、悔いの残らない葬儀にすることが大切です。
特に通夜は食事の用意など、参列者に対する気配りを要するので気付いたら通夜が終わっていたということにもなりかねません。
遺族で役割分担したり、葬儀社のスタッフの方にお手伝いを頼んだりと、できるだけ故人とゆっくりお別れの時間が取れるようにしましょう。
通夜が忙しくても告別式は比較的ゆっくりできる可能性があるので、悔いの残らない葬儀にすることが大切です。
納得できる一般葬を実現するには
葬儀の具体的なイメージをつかむために、実際に葬儀会社が開催する事前相談会に足を運ぶことをお勧めします。友引は火葬場がお休みのところが多いので、友引の日の午前中に事前相談会を行う葬儀社が多いようです。スケジュールを調べ、複数の葬儀会社を訪れて比較検討しましょう。その際、担当されるスタッフの対応もよく見ておくことが重要です。
葬儀社によって、基本料金に含まれるサービスが異なります。自分達に必要なサービスは何かを見極め、こちらの要望をお伝えし見積もりをしていただくことが大切です。気になることを事前にまとめておきましょう。
葬儀社によって、基本料金に含まれるサービスが異なります。自分達に必要なサービスは何かを見極め、こちらの要望をお伝えし見積もりをしていただくことが大切です。気になることを事前にまとめておきましょう。
一般葬の注意点
一般葬は多くの参列者が来るため、注意しなければならない点がいくつかあります。
当日来ていただく参列者の人数が把握しにくい
一般葬は、身内だけでなく故人と生前ご縁のあった方々に幅広く訃報をお伝えするため、葬儀当日になり参列者の人数が予想を超えてしまい、料理や返礼品が足りなくなる可能性があります。葬儀社が、当日でも急な対応が可能かどうか確認しましょう。
反対に、参列者の人数が少なかった場合、用意しておいたお食事等が余ってしまう可能性があります。ですが、用意した分に関しては費用がかかってしまいますので注意が必要です。
いずれにしましても、事前に参列者の人数を予想しておくことが重要です。
反対に、参列者の人数が少なかった場合、用意しておいたお食事等が余ってしまう可能性があります。ですが、用意した分に関しては費用がかかってしまいますので注意が必要です。
いずれにしましても、事前に参列者の人数を予想しておくことが重要です。
香典返しに関するマナー
家族葬や一日葬など小規模な葬儀では、香典を受け取らない場合も増えてきていますが、一般葬では香典を受け取るため、必ず香典返しをしなければなりません。香典返しの相場は、もらった香典の半額と言われています。
最近では当日に2000円~3000円程度のお茶などを渡し、足りなかった分を忌明け等のタイミングで返すことが多くなっています。
ちなみに、500円程度のハンカチなどは参列者への感謝の意を込めた会葬返礼品となるので、香典返しではありません。
最近では当日に2000円~3000円程度のお茶などを渡し、足りなかった分を忌明け等のタイミングで返すことが多くなっています。
ちなみに、500円程度のハンカチなどは参列者への感謝の意を込めた会葬返礼品となるので、香典返しではありません。
面識のない方が参列
一般葬では、ご家族にとって面識がない方も参列されます。故人に代わり、参列していただいた感謝をお伝えするために丁寧な対応が求められます。
一般葬は家族葬よりも、おもてなしの要素が高くなるようです。
一般葬は家族葬よりも、おもてなしの要素が高くなるようです。
一般葬における「葬儀受付サービス」
以前お手伝いをさせていただきました喪家様から、「母親の葬儀を行った際、会葬者は50名程度と考え身内に受付と会計のお手伝いをお願いしたところ、実際は200名近い会葬者に来ていただき対応に追われてしまい、身内なのにゆっくりお別れができなかった、とお叱りを受けてしまった。今回の父親の葬儀では身内でゆっくりお別れがしたいので、ビットバイビット様の受付代行サービスを利用しました。」というお話を伺いました。
先にも述べたように、一般葬は多くの方々に訃報をお伝えするため参列者の人数が把握しにくく、会葬者の対応に追われてしまいゆっくりお別れができないといったことが起こる可能性があります。
弊社の「葬儀受付代行サービス」をご利用いただくことにより、受付・会計のお手伝いをさせていただきますので、喪主様や身内の方々のご負担を減らすことができ故人様との最後の時間をゆっくり過ごしていただけます。
受付では、窓口を「親族」「会社関係」「友人」等ご希望に応じて分けてすることができますので、ご家族にとって面識がない方が参列されましても故人との関係を把握することができます。
会計では、会葬者様よりお預かりしたお香典を金種ごとにまとめてお渡ししますので、ご自宅に帰られてから集計作業をすることなく合計金額を把握することができます。
また、葬儀記録書には会葬者様の情報やお香典の金額順リスト、供花供物の情報、今後の法要の日時の早見表も掲載し、データもつけてお渡しすることができるので、葬儀後ご覧になっていただくことで、葬儀当日対応できなかった会葬者様を確認することができお礼状を送るといった対応が可能になります。
先にも述べたように、一般葬は多くの方々に訃報をお伝えするため参列者の人数が把握しにくく、会葬者の対応に追われてしまいゆっくりお別れができないといったことが起こる可能性があります。
弊社の「葬儀受付代行サービス」をご利用いただくことにより、受付・会計のお手伝いをさせていただきますので、喪主様や身内の方々のご負担を減らすことができ故人様との最後の時間をゆっくり過ごしていただけます。
受付では、窓口を「親族」「会社関係」「友人」等ご希望に応じて分けてすることができますので、ご家族にとって面識がない方が参列されましても故人との関係を把握することができます。
会計では、会葬者様よりお預かりしたお香典を金種ごとにまとめてお渡ししますので、ご自宅に帰られてから集計作業をすることなく合計金額を把握することができます。
また、葬儀記録書には会葬者様の情報やお香典の金額順リスト、供花供物の情報、今後の法要の日時の早見表も掲載し、データもつけてお渡しすることができるので、葬儀後ご覧になっていただくことで、葬儀当日対応できなかった会葬者様を確認することができお礼状を送るといった対応が可能になります。
まとめ
一般葬は家族葬に対して呼ばれている葬儀のスタイルで、日本で一番広く行われている、ご縁を大切にしたお葬儀の形です。
遺族と参列者が故人を偲んで食事をし、別れの時間をともに過ごす通夜にはじまり、通夜が行れた翌日に、宗教儀礼によって故人を偲ぶ葬儀式、遺族や参列者が故人に別れを告げる告別式が行われます。その後、出棺式、火葬場での納めの式、骨上という流れで進みます。
地域によってしきたりや葬儀の流れは異なりますが、葬儀の流れそのものが、大切な方を亡くしたご遺族の悲しみを慰め、ご縁のあった方々と共に故人を送り出すために、先人たちが長年にわたる経験と知恵によって生みだした、かけがえのない文化といえますね。
遺族と参列者が故人を偲んで食事をし、別れの時間をともに過ごす通夜にはじまり、通夜が行れた翌日に、宗教儀礼によって故人を偲ぶ葬儀式、遺族や参列者が故人に別れを告げる告別式が行われます。その後、出棺式、火葬場での納めの式、骨上という流れで進みます。
地域によってしきたりや葬儀の流れは異なりますが、葬儀の流れそのものが、大切な方を亡くしたご遺族の悲しみを慰め、ご縁のあった方々と共に故人を送り出すために、先人たちが長年にわたる経験と知恵によって生みだした、かけがえのない文化といえますね。