お葬式が終ったあと、故人を供養するためにできる事の一つに「形見分け」があります。故人の愛用の品を受け継ぎ、品物を通して思い出を共有することができる素晴らしい風習です。
「形見分け」を行う時期、やり方やマナーなどについて知ることで、トラブルに発展することのないよう知識を得ておきましょう。
形見分けの歴史
形見分けの歴史は非常い古いといわれており、平安時代の書物「栄華物語」の一文に「~御形見の衣は~」とあり、亡くなった人の衣類を分けたことが記されています。その時代は、着物は大変貴重なものだったため、形見分けの対象になっていたのでしょう。その名残から、今も「袖分け」「裾分け」と呼ばれる地域もあります。
形見分けと遺品整理の違い
形見とは、その品を見ると故人が思い浮かんでくるようなものであること。故人の愛着が強かったもののことです。
「形見分け」は、日本に古くから伝わる風習で、故人と親交の深かった人に故人の愛用品を贈る行為のことをいいます。贈られた人はその品物を通して故人を偲ぶことから、葬儀後に故人を供養するためにできることの一つとされています。
遺品とは、生前故人が所有していた全ての品のことです。それを必要なものと不要なものに分けることを「遺品整理」といいます。
「形見分け」は、日本に古くから伝わる風習で、故人と親交の深かった人に故人の愛用品を贈る行為のことをいいます。贈られた人はその品物を通して故人を偲ぶことから、葬儀後に故人を供養するためにできることの一つとされています。
遺品とは、生前故人が所有していた全ての品のことです。それを必要なものと不要なものに分けることを「遺品整理」といいます。
形見分けを行うタイミング
形見分けを行う時期は、宗教によって異なります。
・仏教・・・四十九日以降を目安とする。これは仏教における忌明けであり、これをもって遺族が日
常生活に戻るため、この頃に行うのが一般的です。
・神式・・・「三十日祭」や「五十日祭」と呼ばれる霊祭のときが忌明けの法要にあたるため、この
時期に行うのが一般的です。
・キリスト教・・・形見分けを行う習慣はありませんが、一ヵ月を目安に行うことが多いとされてい
ます。
・仏教・・・四十九日以降を目安とする。これは仏教における忌明けであり、これをもって遺族が日
常生活に戻るため、この頃に行うのが一般的です。
・神式・・・「三十日祭」や「五十日祭」と呼ばれる霊祭のときが忌明けの法要にあたるため、この
時期に行うのが一般的です。
・キリスト教・・・形見分けを行う習慣はありませんが、一ヵ月を目安に行うことが多いとされてい
ます。
気を付けるべきこと
基本的に形見分けの品は、金銭的価値がないものにします。品物の市場価値を、事前に確認しておきましょう。品物が高額な場合、贈与税の対象となる場合がありますので注意が必要です。相続人が複数いる場合、遺品である形見の品は相続人全員の共有物となります。そのため、形見分けは相続人全員合意の上で行うか、遺産分割を終えてからにします。怠ると、のちにトラブルに発展し兼ねないので気を付けましょう。
また、故人より目上の人に形見分けをすることは失礼にあたるといわれているため、贈らないのがマナーです。但し、お申し出があった場合には、お贈りしましょう。
形見を贈る際には、クリーニングをしたり相手が使いやすい状態にするなどの配慮が必要となります。
また、故人より目上の人に形見分けをすることは失礼にあたるといわれているため、贈らないのがマナーです。但し、お申し出があった場合には、お贈りしましょう。
形見を贈る際には、クリーニングをしたり相手が使いやすい状態にするなどの配慮が必要となります。
生前の形見分け
生前の故人の遺志が最も重要です。近年は、エンディングノートや遺言書に形見分けについて書き記す方がいらっしゃいます。こうすることで、誰にどの品を贈るのか明確になり、形見分けによるトラブル回避にも繋がります。
形見分けの品にはどのような物があるのか
宝飾品などは、祖母や母親から娘や孫娘へ受け継がれていくことが多いでしょう。また、故人が男性の場合、腕時計が形見の品になることが多いようです。趣味の品は、同じ趣味を持つ仲間へ贈られることもあるようです。
〈形見分けの主な品〉
・実用品‥万年筆、時計、鞄、カメラ
・衣類‥着物、洋服
・装飾品‥髪飾り
・宝飾品‥ネックレス、ブローチ、指輪
・趣味の品‥本、絵、釣り具、囲碁や将棋
〈形見分けの主な品〉
・実用品‥万年筆、時計、鞄、カメラ
・衣類‥着物、洋服
・装飾品‥髪飾り
・宝飾品‥ネックレス、ブローチ、指輪
・趣味の品‥本、絵、釣り具、囲碁や将棋
よくあるトラブル
故人との口約束による、親族間のトラブルも少なくありません。そのような事態を回避するために、特に価値があるものについては、遺言書や遺書に故人の遺志を書き記しておいてもらいましょう。
形見分けの時期になり、故人と親しい間柄だったという第三者から連絡がきた、という話は少なくありません。故人との関係性が不明な場合は、後日改めて連絡を取るようにしましょう。確認もせず、一方的に断るのは失礼になります。
形見分けの時期になり、故人と親しい間柄だったという第三者から連絡がきた、という話は少なくありません。故人との関係性が不明な場合は、後日改めて連絡を取るようにしましょう。確認もせず、一方的に断るのは失礼になります。
まとめ
形見分けとは日本に古くから伝わるもので、故人を思い出させてくれるとても素晴らしい風習です。皆で故人の思い出を共有する、供養のかたちの一つといえます。喜ばれる形見分けになるように相手に相応しい品を選び、受け取る側が嬉しいと思ってくれるものを贈るようにしましょう。
故人様とのゆかりのある方へご連絡する際には、参列者様の情報が必要となります。
弊社の葬儀記録書は、芳名カードの情報をもとに大変見やすく整理されておりご好評をいただいております。形見分けを行う際の連絡手段に、是非お役立て下さい。
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