人が亡くなった場合、火葬場が空いていれば直ぐに火葬ができるとお考えの方も多いのではないでしょうか。あまり知られていませんが、日本では死後24時間を経過していないと火葬できない、という法律が定められています。
葬儀業界では、このことを「24時間ルール」といいます。
今回は、臨終から火葬までの流れを「24時間ルール」と合わせて、確認していきましょう。
24時間ルールとは
24時間ルールとは、死後24時間を経過していない場合火葬をしてはいけないというものです。実際に下記の通り、法律で定められています。
【墓地、埋葬に関する法律】
第3条
埋葬又は、火葬は他の法令に別段定めがあるものを除く外、死亡または死産後二十四時間を
経過した後でなければ、これを行ってはならない。但し妊娠七ヵ月に満たない死産の時はこ
の限りではない。
【墓地、埋葬に関する法律】
第3条
埋葬又は、火葬は他の法令に別段定めがあるものを除く外、死亡または死産後二十四時間を
経過した後でなければ、これを行ってはならない。但し妊娠七ヵ月に満たない死産の時はこ
の限りではない。
24時間ルールは何のためにあるのか
この法律が定められた頃はまだ医学が発達しておらず、仮死状態を死亡と判断してしまい棺の中で蘇生したり、まだ生きている人を火葬してしまうことがありました。このような事態を防ぐために、この法律が制定されました。
現代では日本の医療も発達し、このようなことは考えにくいですが、死亡判断ミスを防ぐためにも厳守しなくてはなりません。
現代では日本の医療も発達し、このようなことは考えにくいですが、死亡判断ミスを防ぐためにも厳守しなくてはなりません。
24時間ルールの例外
前述の【墓地、埋葬に関する法律】第3条にもありますが、妊娠七ヵ月に満たない死産の場合と、【感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律】第30条第3項に基づき、感染症に汚染された遺体は24時間以内に火葬することができる、と定められています。死産の場合は、蘇生の確立が極めて低いこと。感染症での死亡の場合は、感染症の蔓延を防止するために極力早く火葬しなくてはならない、とのことです。
但し、一類感染症により死亡した場合を除き、24時間以内に火葬しなければならない、ということではなく、24時間以内に火葬することができるというものです。
但し、一類感染症により死亡した場合を除き、24時間以内に火葬しなければならない、ということではなく、24時間以内に火葬することができるというものです。
臨終から火葬までの流れ
①医師の死亡判断を受ける・死亡診断書が出される
↓
②遺体安置(病院)・家族や親族へ連絡
↓
③葬儀社の手配・遺体搬送先の決定
↓
④遺体搬送・遺体安置
↓
⑤葬儀の打ち合わせ・訃報の連絡・受付など葬儀手伝いの依頼
↓
⑥通夜・葬儀・告別式
↓
⑦火葬
※死亡から火葬まで24時間空ける
↓
②遺体安置(病院)・家族や親族へ連絡
↓
③葬儀社の手配・遺体搬送先の決定
↓
④遺体搬送・遺体安置
↓
⑤葬儀の打ち合わせ・訃報の連絡・受付など葬儀手伝いの依頼
↓
⑥通夜・葬儀・告別式
↓
⑦火葬
※死亡から火葬まで24時間空ける
首都圏でのケース
首都圏では、亡くなる方の人数に対して火葬場の数が足りていないため、予約をして待つのが当たり前の状況になっています。通夜や葬儀を行う際には、すでに24時間が経過していることがほとんどのため、「24時間ルール」をさほど気にする必要はないでしょう。
直葬(火葬式)で行われる場合、病院から直接火葬場へご遺体が運ばれると思われている方もいらっしゃるかと思いますが、それはできません。火葬場の混雑と「24時間ルール」を考えると、ご遺体の安置場所を用意する必要があります。
直葬(火葬式)で行われる場合、病院から直接火葬場へご遺体が運ばれると思われている方もいらっしゃるかと思いますが、それはできません。火葬場の混雑と「24時間ルール」を考えると、ご遺体の安置場所を用意する必要があります。
コロナで変化する葬儀のかたち
新型コロナウイルスの感染拡大で、「家族葬」や「直葬」を選択する傾向が加速しています。しかし、故人と親交のあった人達にも葬儀に参列してもらい、故人を偲びお別れをすることはとても大切なことであり、このまま葬儀の縮小化の一途をたどるのは、日本の大切な文化を守るためにも絶対に阻止しなければならないことです。そこで、「三密」を避けられる大きな式場を使用することで、一般葬と呼ばれる以前のような葬儀の形が戻りつつあるのをご存知でしょうか。
また、葬儀の受付においては、通常ご遺族側からどなたかへお願いをするものでしたが、感染リスクを考えるとそれは難しいものとなってきています。そこで、受付代行サービスをご利用になる方が増えており、弊社では専門スタッフが感染対策を万全に行い、安心・安全な葬儀ができるようお手伝いさせていただいております。
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まとめ
死後24時間を経過しないと火葬をしてはいけない「24時間ルール」について、おわかりいただけましたでしょうか。
医療が発達した現代でも、死亡判断ミスなどで蘇生する可能性がゼロではないため、設けられているルールです。しかし、東京近郊ではこのルールを意識しなくても、火葬場の混雑により、火葬するのは24時間以上経過しているのが現状です。
また、新型コロナウイルスの影響により、葬儀の形も変化しています。最近では、感染リスクを考えて小さな葬儀を行うのではなく、大きな会場で密を回避し、以前のような、故人と親交のあった方とも最期のお別れができる形が戻りつつあります。
そして、受付においては、葬儀受付代行を感染対策の1つとして利用される方が増えています。
医療が発達した現代でも、死亡判断ミスなどで蘇生する可能性がゼロではないため、設けられているルールです。しかし、東京近郊ではこのルールを意識しなくても、火葬場の混雑により、火葬するのは24時間以上経過しているのが現状です。
また、新型コロナウイルスの影響により、葬儀の形も変化しています。最近では、感染リスクを考えて小さな葬儀を行うのではなく、大きな会場で密を回避し、以前のような、故人と親交のあった方とも最期のお別れができる形が戻りつつあります。
そして、受付においては、葬儀受付代行を感染対策の1つとして利用される方が増えています。