最近は、発色も良く長持ちし、水も変えなくて良いとの理由も加わり、プリザーブドフラワーをお供えの花として贈られる方がいらっしゃいます。
葬儀の受付に立たせていただく際、式場の受付でプリザーブドフラワーのアレンジメントを拝見することもございます。
プリザーブドフラワーとは、どのような特徴のあるお花なのでしょうか。メリットやデメリットなども調べてみました。
プリザーブドフラワーの誕生
プリザーブドフラワーを生み出したのは、フランスのヴェルモント社です。ヴェルモント社は、ベルギーのブリュッセル大学とドイツのベルリン大学との10年間にわたる共同研究の末、1987年に世界初のプリザーブドフラワーを発表しました。1991年には「長寿命の切花製法」として、世界特許認定を取得しました。「枯れることがない」という画期性と、豊富なカラーバリエーションがアレンジメントの可能性を拡げたことから、クリスチャン・トルチュ氏やケネス・ターナー氏などのヨーロッパの著名なフラワーアーティストが相次いで作品に取り入れ、あっという間にヨーロッパ全土に広まりました。日本の花業界でも話題を呼び、メモリアルギフトやディスプレイフラワーとして利用される方が増えてきています。
プリザーブドフラワーの特徴
プリザーブドフラワーとは、専門の液体に花を入れて水分を抜き、特別に加工したものをいい、生花の脱水・染料への浸漬・排水・乾燥の4工程で作られます。花が見ごろを迎えた時期に摘み取って樹液を抜き、オーガニック系の染料に浸して染色します。その後排水、乾燥して完成です。
ドライフラワーと違って花全体が生き生きとしており、カラーバリエーションが豊かで、色あせることもありません。まるで本物の生花のように見えます。また、水やりが不要にも関わらず、生花の持つ柔らかな風合いと鮮やかな色を損なわず長く保つことができるのも特徴です。保存状態にもよりますが、数年間美しさを楽しめます。グリセリン成分を使用しているため、花弁の柔らかさも保てます。
プリザーブドとは少し難しい名前ですが、英語の「preserved」のことで「保存された」という意味があります。
ドライフラワーと違って花全体が生き生きとしており、カラーバリエーションが豊かで、色あせることもありません。まるで本物の生花のように見えます。また、水やりが不要にも関わらず、生花の持つ柔らかな風合いと鮮やかな色を損なわず長く保つことができるのも特徴です。保存状態にもよりますが、数年間美しさを楽しめます。グリセリン成分を使用しているため、花弁の柔らかさも保てます。
プリザーブドとは少し難しい名前ですが、英語の「preserved」のことで「保存された」という意味があります。
ドライフラワーとの違い
「プリザーブドフラワー」と「ドライフラワー」、どちらも生花を加工して作りますが、特性は全く異なります。
ドライフラワーは、生花を乾燥させ水分を抜き去ることにより腐敗を防ぎ、保存性を持たせたお花です。自然の風合いを楽しめるお花で生花より長持ちはしますが、プリザーブドフラワーと比較すると劣化が早く、飾っていると次第に色あせてきます。
ドライフラワーは、生花を乾燥させ水分を抜き去ることにより腐敗を防ぎ、保存性を持たせたお花です。自然の風合いを楽しめるお花で生花より長持ちはしますが、プリザーブドフラワーと比較すると劣化が早く、飾っていると次第に色あせてきます。
式場に飾られていたプリザーブドフラワー
ご遺族に、大切な故人様との最期のお別れの時間をゆっくり過ごしていただきたい、との思いで、弊社はお葬式の受付・会計及び葬儀記録書の作成をさせていただいております。
以前、お葬式の受付のお手伝いをさせていただいた際、落ち着いた色合いの小さめのプリザーブドフラワーが式場の受付や記帳台に飾られていました。会葬者様からお香典をお預かりする際に、受付にお花が飾られていることで、会葬者様とご遺族様にとりまして、癒しと労いで寄り添う優しい空間になっていたように感じました。
以前、お葬式の受付のお手伝いをさせていただいた際、落ち着いた色合いの小さめのプリザーブドフラワーが式場の受付や記帳台に飾られていました。会葬者様からお香典をお預かりする際に、受付にお花が飾られていることで、会葬者様とご遺族様にとりまして、癒しと労いで寄り添う優しい空間になっていたように感じました。
プリザーブドフラワーを供えるメリット
プリザーブドフラワーは、造花やドライフラワーではなく生花を加工して長い間お供えできる花ということもあり、昨今では生花の代わりにプリザーブドフラワーを仏壇用のお供え花として選ばれることが増えてきているよです。仏壇にお供えすると、以下のように様々なメリットがあります。
花のお手入れが難しい方や、花粉症が心配な方にはお勧めです。
花のお手入れが難しい方や、花粉症が心配な方にはお勧めです。
花を変える手間がなくなる
仏壇に生花をお供えすると、花のお手入れが必要です。生花を長く持たせるには、まず水切をして水に浸らないように葉を落とします。さらに、花立に花を生けたら水切れや水の腐敗に気を配り、花が枯れてきたら花を変え、また同じようにお手入れをしなければなりません。
特に忙しい方やご年配の方にとって、生花のお手入れは大変です。プリザーブドフラワーなら、水が不要で枯れる心配がありません。ホコリを払う程度のお手入れをすれば、長期間綺麗なままでお供えすることができます。
特に忙しい方やご年配の方にとって、生花のお手入れは大変です。プリザーブドフラワーなら、水が不要で枯れる心配がありません。ホコリを払う程度のお手入れをすれば、長期間綺麗なままでお供えすることができます。
種類が豊富で軽い
仏壇にお供えする花は、菊やスプレーマムなどの仏花を使い、白や紫、黄色を中心にアレンジします。園芸店にある仏花を選べば安心ですが、代わり映えの無いアレンジになりがちです。
プリザーブドフラワーは、アレンジの種類がとても豊富なので、仏壇や部屋に合ったものを選ぶことができます。例えば、「小さめの仏壇なので、高さが低く小ぶりなアレンジの花をお供えしたい」「リビングに置いてあるモダンな仏壇に、華やかなアレンジの花を飾りたい」といった様々なご要望を叶えることが可能です。さらに、プリザーブドフラワーは季節を問わないため、亡くなった方が好きだった種類の花を選ぶことができます。
プリザーブドフラワーは、アレンジの種類がとても豊富なので、仏壇や部屋に合ったものを選ぶことができます。例えば、「小さめの仏壇なので、高さが低く小ぶりなアレンジの花をお供えしたい」「リビングに置いてあるモダンな仏壇に、華やかなアレンジの花を飾りたい」といった様々なご要望を叶えることが可能です。さらに、プリザーブドフラワーは季節を問わないため、亡くなった方が好きだった種類の花を選ぶことができます。
花粉が飛ぶ心配がない
花粉が落ちやすいタイプの花をお供えすると、仏壇周辺に落ちて汚れる心配があります。花粉は放っておくとホコリと共にこびりついてしまうので、掃除が大変になってしまいます。また、花粉症の方にとって、花粉が飛ぶ生花が常時部屋の中にあるのはかなり辛い状況でしょ。
プリザーブドフラワーなら、花粉が飛ばず周囲を汚すこともありません。
プリザーブドフラワーなら、花粉が飛ばず周囲を汚すこともありません。
プリザーブドフラワーを供えるデメリット
プリザーブドフラワーを仏壇にお供えするのはメリットもありますが、全ての方にとって万能ではないようです。プリザーブドフラワーのお供えには残念ながらデメリットもあるので、こちらも確認してみましょう。
価格が高く、破損しやすい
加工を要するため、販売価格が高くなります。また、生花に比べて破損しやすい面もあり触っただけで花びらが落ちてしまうことがありますので、取り扱いには十分注意が必要です。
味気ない
プリザーブドフラワーは、美しいアレンジが長期間楽しめるのがメリットですがその反面、日々姿が変わらないということで、味気ないと感じる方もいらっしゃいます。
花の手間がかからないことそのものが、味気ないという方もいらっしゃるようです。
プリザーブドフラワーが味気ないとお感じになったら、異なる雰囲気のアレンジを購入したり、たまには生花をお供えすると良いでしょう。
花の手間がかからないことそのものが、味気ないという方もいらっしゃるようです。
プリザーブドフラワーが味気ないとお感じになったら、異なる雰囲気のアレンジを購入したり、たまには生花をお供えすると良いでしょう。
プリザーブドフラワーの保存方法
プリザーブドフラワーは長持ちする花ですが、上手に保存することによって寿命をさらに延ばすことができます。知っておきたいプリザーブドフラワーの保存方法をご紹介します。プリザーブドフラワーに最適な環境は、仏壇やお位牌に使われている木材にも良い環境になります。
取り扱いはやさしく丁寧に
プリザーブドフラワーは加工花ですが、非常にやわらかくデリケートです。高価な花を傷めないように気を付けましょう。持ち運ぶ際には、決して落としたりぶつけたりしないように取り扱いましょう。
温度や湿度に気を付ける
高温になる場所や湿気の多い場所も、色あせの原因になります。できれば20℃までの室温で、湿度が70%以下の部屋に置くのが最適です。
湿気や乾燥にも気を配り、エアコンが直接当たるような場所は控えましょう。
湿気や乾燥にも気を配り、エアコンが直接当たるような場所は控えましょう。
直射日光を避ける
プリザーブドフラワーは生花を薬品で加工しているため、日光が直接当たると色があせたり変色したりする性質があります。日中は大丈夫でも、夕日が当たる場合があるのでご注意ください。
ガラスドームに入ったものは手入れが楽
長い間飾っておくと、ホコリをかぶることもありますが、ガラスドーム内に保存されたものは周りを拭けば良いので、よりお手入れが楽です。
プリザーブドフラワーの購入方法
実際にプリザーブドフラワーを買いたい場合、どこに行けば良いのでしょうか。
プリザーブドフラワーは、園芸店や通信販売のお店で販売されています。永く故人様にお供えできるものですので、いくつかのお店をチェックなさって、色やお好みに合ったアレンジを選ぶのがお勧めです。
プリザーブドフラワーは、園芸店や通信販売のお店で販売されています。永く故人様にお供えできるものですので、いくつかのお店をチェックなさって、色やお好みに合ったアレンジを選ぶのがお勧めです。
店舗
仏壇にお供えするプリザーブドフラワーを直接目で見て選びたいのであれば、デパートやショッピングモールに入っているお花屋さん、ホームセンター、雑貨ショップでも様々な種類のプリザーブドフラワーが販売されているのでお勧めです。
仏壇に合うプリザーブドフラワーは、仏壇・仏具を扱うお店に足を運ぶのもひとつの方法です。
仏壇に合うプリザーブドフラワーは、仏壇・仏具を扱うお店に足を運ぶのもひとつの方法です。
インターネットショップ
店舗が近くにない場合は、インターネットでの通信販売を利用するのが便利です。
花の組み合わせや大きさ、高さなどを商品詳細からチェックできるので、それぞれの好みに合ったプリザーブドフラワーを選ぶことができます。ただし、ネットの写真は少し色合いが違う場合がありますので、注意が必要です。
花の組み合わせや大きさ、高さなどを商品詳細からチェックできるので、それぞれの好みに合ったプリザーブドフラワーを選ぶことができます。ただし、ネットの写真は少し色合いが違う場合がありますので、注意が必要です。
まとめ
花を使ったプリザーブドフラワーは、見た目も色も生き生きとしていて長い間そのままの形でお供えできるので、大切な故人様に永く寄り添う役割を果たしてくれる尊いお花であることがわかりました。
プリザーブドフラワーを使ったアレンジメントを贈られる際には、より永くお供えいただけるように、快適な環境と保存方法も簡単にお伝えされると良いでしょう。
私事なのですが、先日同級生の友人の逝去に伴い、写真たて付きのボックスタイプのプリザーブドフラワーアレンジを手作りいたしました。母校の旗をイメージしながら一輪ずつ選び、同期で旅行に行った時の写真を飾りご自宅にお贈りしましたところ、ご家族に大変喜んでいただき、とても嬉しく思いました。想い出の写真と共にプリザーブドフラワーを永くお供えいただき、私の心の中で亡き友人を想い続けます。
プリザーブドフラワーを使ったアレンジメントを贈られる際には、より永くお供えいただけるように、快適な環境と保存方法も簡単にお伝えされると良いでしょう。
私事なのですが、先日同級生の友人の逝去に伴い、写真たて付きのボックスタイプのプリザーブドフラワーアレンジを手作りいたしました。母校の旗をイメージしながら一輪ずつ選び、同期で旅行に行った時の写真を飾りご自宅にお贈りしましたところ、ご家族に大変喜んでいただき、とても嬉しく思いました。想い出の写真と共にプリザーブドフラワーを永くお供えいただき、私の心の中で亡き友人を想い続けます。