コロナウイルスの感染者数が落ち着きを見せ始め、以前のような生活様式が少しずつ戻ってきています。葬儀においても、コロナウイルスが流行する前に行われていた規模の一般葬が執り行われるようになってきました。
そこで今回は、いざという時に備えて「お焼香」の基本マナーについておさらいしたいと思います。また併せて、受付係のお焼香のタイミングについても確認しておきましょう。
お焼香の意味
お焼香とは、故人に向けて香を焚いて拝み弔う行為のことです。お香によって自分の穢れを取り除き、清浄な心と身体で故人・仏と向き合うという意味もあります。
お焼香の種類
お焼香には、一般的な立って行う「立礼焼香」をはじめ、座って行う「座礼焼香」、座った状態で隣の人に回す「回し焼香」の3つがあります。
また、使用する香は「抹香」と「線香」の2種類です。
また、使用する香は「抹香」と「線香」の2種類です。
お焼香の基本的なやり方
1、一礼・合掌
祭壇へと進み、遺族と僧侶に向かって一礼。焼香台の前で遺影(故人)に向かい頭を下げます。
2.押しいただく(「ものを目の位置より高い位置に捧げて持つ」という意味があります)
右手親指・人差し指・中指の3本でお香をつまみ、頭を軽く下げ、つまんだ手を額の高さまで上
げます。
3.香炉に落とす
お香を指でこすりながら、静かに香炉に落とします。
4.合掌・一礼
遺影(故人)を仰いで合掌し、そのまま2、3歩下がり、遺族に一礼し席へ戻ります。
「お焼香~意味・やり方」詳しくはこちら
祭壇へと進み、遺族と僧侶に向かって一礼。焼香台の前で遺影(故人)に向かい頭を下げます。
2.押しいただく(「ものを目の位置より高い位置に捧げて持つ」という意味があります)
右手親指・人差し指・中指の3本でお香をつまみ、頭を軽く下げ、つまんだ手を額の高さまで上
げます。
3.香炉に落とす
お香を指でこすりながら、静かに香炉に落とします。
4.合掌・一礼
遺影(故人)を仰いで合掌し、そのまま2、3歩下がり、遺族に一礼し席へ戻ります。
「お焼香~意味・やり方」詳しくはこちら
宗派ごとのお焼香の作法
お焼香は宗派ごとに作法が異なります。抹香をくべる回数や、押しいただくかいただかないか、などの違いがあります。(宗派や地域により異なる場合もあります)
・天台宗
特に決まりはないが、押しいただき1回もしくは3回が多い
・浄土宗
特に決まりはないが、押しいただき1回もしくは3回が多い
・日蓮宗
押しいただき1回もしくは3回
・真言宗
押しいただき3回
・浄土真宗本願寺派
押しいただかず1回
・浄土真宗大谷派
押しいただかず2回
・臨済宗
押しいただかず1回
・曹洞宗
回数は2回、最初の1回は押しいただき、2回目は押しいただかず
・天台宗
特に決まりはないが、押しいただき1回もしくは3回が多い
・浄土宗
特に決まりはないが、押しいただき1回もしくは3回が多い
・日蓮宗
押しいただき1回もしくは3回
・真言宗
押しいただき3回
・浄土真宗本願寺派
押しいただかず1回
・浄土真宗大谷派
押しいただかず2回
・臨済宗
押しいただかず1回
・曹洞宗
回数は2回、最初の1回は押しいただき、2回目は押しいただかず
受付係のお焼香のタイミング
葬儀の受付を頼まれた場合、お焼香はどのタイミングで行うのか、がわからない方も多いと思います。
私どもがご親戚や会社関係の方と一緒に葬儀受付をさせていただいた際には、ご親戚の方の場合は、式中に行われる親戚の方々のお焼香の最後で行い、会社関係やご友人の場合は、全ての参列者がお焼香を済まされた後に行われていました。ほとんどの場合、葬儀場スタッフの方が促してくれますので、慌てる必要はありません。
但し、受付の方がお焼香に行くときに注意すべきことがあります。それは、受付を無人にしないことです。受付ではお香典をお預かりしているため、細心の注意を払う必要があります。受付係が複数人いる場合には、交代でお焼香を行うなどすると良いでしょう。
私どもがご親戚や会社関係の方と一緒に葬儀受付をさせていただいた際には、ご親戚の方の場合は、式中に行われる親戚の方々のお焼香の最後で行い、会社関係やご友人の場合は、全ての参列者がお焼香を済まされた後に行われていました。ほとんどの場合、葬儀場スタッフの方が促してくれますので、慌てる必要はありません。
但し、受付の方がお焼香に行くときに注意すべきことがあります。それは、受付を無人にしないことです。受付ではお香典をお預かりしているため、細心の注意を払う必要があります。受付係が複数人いる場合には、交代でお焼香を行うなどすると良いでしょう。
まとめ
コロナも落ち着きはじめ、縮小傾向だった葬儀も以前のように一般の方も参列可能な規模の葬儀に戻りつつあります。そこで、いつ訪れるかわからない訃報に備え今一度確認しておくために、今回はお焼香の仕方や宗派ごとの作法について紹介しました。宗派により異なるお焼香の作法ですが、特に指定がない場合は、自身の家の宗派に沿った形式で行って問題ないとされています。自分の宗派ではどのようにお焼香をするのか、葬儀参列の前にしっかりと把握しておくようにしましょう。
受付係のお焼香のタイミングについても、併せてご確認下さい。
受付係のお焼香のタイミングについても、併せてご確認下さい。