お葬式でのアクセサリー～真珠のネックレス

2025年04月01日
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近年、お葬式で真珠のアクセサリーを身につけることが一般的となり、マナーのひとつとして認識している方も少なくないようです。しかし、悲しみの場であるお葬式に、アクセサリーは不要だとする意見もあります。

お葬式でのアクセサリーマナーについて確認しておき、大切なお別れの場に相応しい装いで参列できるようにしましょう。

お葬式のアクセサリーについて

お葬式に着用する喪服には、和装と洋装があります。それぞれのアクセサリーマナーについて確認しておきましょう。

和装の場合

もともと和装文化であった日本では、お葬式において、アクセサリーは不要だとする考え方が基本です。今もなお、和装の喪服を着用の際は、結婚指輪以外のアクセサリーをつけないのがマナーとされています。

洋装の場合

洋装では、フォーマルな装いにはアクセサリーを身につけるのがマナーとする意見と、お悔やみの場においては、参列者は目立つことなく控え目であるべきという考えから、アクセサリーは身につけるべきではない、とする意見に分かれます。

お葬式にネックレスは必要か

日本のお葬式に参列する際、アクセサリーは必ずつけなくてはならないものではありません。前述にあるように、アクセサリーについての考え方は、身につけるべきという考えと、相応しくないという考えに分かれます。お葬式が行われる地域や参列者の世代によって考え方が異なりますので、地域の風習などを確認した上で判断するのがよいでしょう。

お葬式でアクセサリーをつけるなら

お葬式で身につける代表的なアクセサリーは、真珠のネックレスです。真珠は宝石の中でも控え目な輝きで、上品で清楚な印象を与えてくれます。また、真珠は別名「月の涙」「涙の雫」といわれ、悲しみの象徴であり、哀悼の意を示すにふさわしい宝石とされています。

お葬式に適した真珠の選び方

お葬式で身につける真珠のネックレスは、哀悼の意を表すことを目的としています。ご遺族に不快な印象を与えないよう、マナー違反にならないものを選びましょう。ここで、お葬式に適した真珠のネックレスを選ぶポイントをご紹介します。
【色】・・・白、グレー・黒の3色が葬儀に適した真珠の色です。一般的に20代は白、30代は白また
　　　　　　はグレー、40代後半から50代以降の方は、グレーや黒もお葬式に相応しい色として使
　　　　　　用できます。
【大きさ】・・・真珠の粒の大きさは、白い真珠は黒い喪服に合わせると目立つため7～8ミリ程度の
　　　　　　　　サイズ、黒やグレーであれば9～10ミリ程度が適しています。
【長さ】・・・ネックレスの長さは40～45センチ程度で、つけたときに鎖骨にかかる程度の長さが
　　　　　　　最適です。長すぎると「悲しみが長引く」、または2連のものは「不幸が重なる」と
　　　　　　　いわれマナー違反となるので、注意が必要です。

葬儀受付で感じること

葬儀の受付で参列者の皆様をお迎えするとき、アクセサリーを身につけている方とつけていない方の割合は、同じぐらいではないかと感じます。もしも、アクセサリーをつけるべきか迷われた場合には、鞄にアクセサリーを入れておき、葬儀会場で周囲の方の様子を見てから決めても良いのではないでしょうか。
わたくしたちも、厳粛な場にふさわしい装いと立ち振る舞いを心掛け、ご会葬の皆様をお迎えしたいと思っております。

まとめ

洋装の喪服にアクセサリーを身につける人が増え、お葬式に真珠のネックレスをつけることが一般的になってきました。しかし、お葬式で洋装の喪服に身につけるアクセサリーについては、意見が二分しています。何事も控え目にする風習のある日本では、洋装であってもアクセサリーは必要ない、という考えを持つ人も少なくありません。地域によって風習が大きく異なる場合や、年代よって捉え方が違う場合もありますので、目上の方などに事前に確認しておくことをお勧めします。
アクセサリーを身につける場合は、涙の象徴とされる真珠のネックレスが基本です。お葬式に適したものを選び、失礼のない装いで参列できるよう心掛けてください。