
お葬式に参列する際は、マナーを守ることが大切です。不慣れなお葬式の場では、ひとつひとつのことが緊張してしまうことでしょう。そこで今回は、葬儀会場に到着して最初に行う「受付」でのマナーについて、葬儀受付代行で参列者の皆様をお迎えしている経験から、初めての方にもわかりやすくご説明致します。
お葬式の会場に到着したら
お葬式の会場には、開式時刻の30~15分前には到着するようにしましょう。到着したらまず最初に行うのが「受付」です。多くの場合、受付近くに記帳台が設置されており、受付係から芳名カードへの記帳を促されますので、それに従い行いましょう。
記帳が済んだら、芳名カードを持って受付に進み、香典と一緒にお渡しします。
記帳が済んだら、芳名カードを持って受付に進み、香典と一緒にお渡しします。
芳名カード記帳時の注意点
芳名カード(芳名帳)は、参列した人が名前・住所・連絡先などを記帳するものです。記帳された芳名カードは、ご遺族にとって、参列してくだっさった方を把握する上で欠かせない、大切な記録となります。同時に、葬儀後に送るお礼状や、香典返しの送付先情報としても使用されます。そのため、芳名カードに記帳する際は誰が見てもわかるように、楷書で丁寧に記入するようにしましょう。
代理での参列や、香典を預かった場合などの記帳の仕方しについては、下記ブログを参考になさってください。
「芳名帳(芳名録)と芳名カード」詳しくはこちら
代理での参列や、香典を預かった場合などの記帳の仕方しについては、下記ブログを参考になさってください。
「芳名帳(芳名録)と芳名カード」詳しくはこちら
受付にお香典を渡す際のマナー
香典を渡す際のマナーについて、確認しておきましょう。
お香典は袱紗に包む
香典袋を鞄や上着のポケットに直接入れてお持ちになる方もいらっしゃいますが、本来は袱紗に入れて持ち運ぶのがマナーです。香典を袱紗に包むことで、香典袋が型崩れしたり汚れたりするのを防ぐことができます。また、香典を袱紗に包んで丁寧に扱うことは、渡す相手に礼儀を尽くし、悲しみに寄り添う気持ちがあることを示すことになります。
受付でお香典を渡すとき
受付で袱紗からお香典を取り出す際は、右手に袱紗をのせ、左手で袱紗を開き、香典袋の表書きが自分から読める向きで取り出します。香典袋の表書きが受付側から読めるように向きを変え、両手でお香典を差し出します。
お悔やみの言葉を添える
お香典を渡す際、「この度はご愁傷様でございます」や「お悔やみ申し上げます」など、お悔やみの言葉を添えます。緊張して咄嗟に言葉が出てこないときには、「この度は…」と言って一礼するだけでも気持ちは伝わります。
実際に受付では、黙礼だけで済ませる方も少なくありません。落ち着いた、丁寧な立ち振る舞いをすることで、お悔やみの気持ちを表すことができるでしょう。
実際に受付では、黙礼だけで済ませる方も少なくありません。落ち着いた、丁寧な立ち振る舞いをすることで、お悔やみの気持ちを表すことができるでしょう。
受付で返礼品や返礼品引換券が渡される
返礼品については、受付で香典を渡した後、その場で品物を渡されるパターンと、引換券を渡され帰りに品物と引き換えるパターンがあります。近年は、後者の引換券が渡されるパターンが多くなりましたが、地域や状況によって異なります。
引換券の場合に多く見られるのが、引き換えの時点で券がない、という事態です。そのようなことが起こらないために、受付で返礼品の引換券を渡されたら、袱紗に入れることをお勧めします。
引換券の場合に多く見られるのが、引き換えの時点で券がない、という事態です。そのようなことが起こらないために、受付で返礼品の引換券を渡されたら、袱紗に入れることをお勧めします。
私どもが受付で気を付けていること
弊社では、喪主様やご遺族様の依頼を受け、受付のお手伝いをさせていただく「葬儀受付代行サービス」を行っております。私どもが、受付のお手伝いをさせていただく際に気を付けていることを、いくつかご紹介いたします。
身だしなみ
受付は、ご遺族の代わりを務める重要な立場であるため、安心感や信頼感を持っていただけるよう、清楚で清潔感のある身だしなみを心掛けています。
対応と言葉遣い
受付で参列者の方をお迎えする際には、顔をみて丁寧に一礼し、遺族側の立場で挨拶をします。穏やかな表情と落ち着いた声のトーンを意識し、丁寧な言葉遣いで心を込めた対応をすることを心掛けています。
芳名カードの確認
芳名カードは、ご遺族にとって参列いただいた方を把握するための大事な記録であると考え、お預かりする際に、記入漏れや不鮮明な文字等がないか、一枚ずつ確認を行います。
まとめ
葬儀会場に到着して、最初にすることは「受付」です。記帳を行い、お香典を受付で渡します。お香典は、袱紗に包んで持参するのがマナーですので、事前に準備しておくようにしましょう。受付でのお香典の渡し方、お悔やみの言葉についてなど、受付でのマナーを参考にしていただき、ご遺族にお悔やみの気持ちが伝わるようにしていただきたいと思います。
私どもも、受付のお手伝いをさせていただく際には、ご遺族に代わり参列者の皆様を迎え入れる重要な役割を、心を込めて努めさせていただきます。
私どもも、受付のお手伝いをさせていただく際には、ご遺族に代わり参列者の皆様を迎え入れる重要な役割を、心を込めて努めさせていただきます。